ウーバーイーツの置き配時に「敷き紙を敷くべきかどうか」は、配達員の間でたびたび議論になってきました。
このページでは、敷き紙のメリット・デメリット、注文者目線、トラブル事例までを多角的に解説します。
敷き紙は本当に必要？ウーバー配達員の実情
敷き紙を敷く配達員は少数派？
2025年になると、ウーバーイーツの配達員の中でも敷き紙を持参し実際に使用している人は少なくなりました。
「必要ない」「敷かないほうが良い」と考える配達員が増え、フードデリバリーの敷き紙文化はなくなりそうな流れになってきています。
自己判断で敷いた結果、評価が下がることも？
「気遣い」のつもりで敷いた敷き紙が、逆に「不快」と感じられた事例もあります。
それは玄関前に見慣れない紙が残されていた場合、それがごみと見なされてトラブルになることもあります。配達員の善意が裏目に出ることもあるため注意が必要です。
敷き紙が流行っていた頃は、回収されなかった敷き紙がマンションの廊下に散乱していたり、風で飛ばされたりしてる状態が問題になっていた背景もあります。
敷き紙のメリットとデメリット
衛生面の安心感は本当に必要？
敷き紙を使うことで「直接地面に置かれない安心感」を与えることはできます。特に雨上がりやほこりっぽい玄関先では、その効果がありそうに見えます。
しかし、注文者の多くはすでに「玄関前は清潔ではない」と割り切っている人も多く、使い捨てのシートやボックスを自ら準備しているケースが少なくありません。
注文者にとっては“余計なゴミ”？
最大のデメリットは、注文者が敷き紙を「不要なゴミ」と受け取る可能性です。
その敷き紙をゴミとして回収するのは注文者であることも問題となる部分になります。
配達後に玄関先に紙が残されることに不快感を覚える人も多く、クレームや評価の低下につながるリスクも。
タワマンは注意！
フロアが屋外ではないタワマン（タワーマンション）は、フロアがマットや絨毯である場合が多く、さらにフロア自体の空調が管理されていたりします。
つまりタワマンのフロアはそもそも清潔であり敷き紙の必要性が無いと考えての置き配方法が望ましいとされています。
注文者の本音はどうなのか
「地面に置かないで」と注文メモに書かれているケースでは、注文者自身があらかじめマットやケースを用意していることがほとんどです。またはドアノブにかけて欲しい、フックに引っ掛けて欲しいなど。
これは「敷き紙を使ってください」という意味ではなく、「注文者もそれなりの工夫はしています」という意思表示でもあります。
敷き紙があると“気遣い”と受け取られるのか？
一方では敷き紙を「気遣い」として評価されることもありますが、2025年では少ないケース。むしろ、「過剰なサービス」や「押しつけがましさ」と受け取られるリスクが出てきています。
BAD評価になる可能性を考えるとやらない方が良いということです。
マックデリバリーの敷き紙
敷き紙は不要、迷惑と考えるお客様が多いと分かっていても、マックデリバリー案件（ウーバーイーツの配達員がマックデリバリーを名乗って配達）で置き配の場合、マクドナルド側から専用の敷き紙を使用する指示がある場合があります。
この場合は敷き紙を使うしかないのですが、マクドナルドは店舗によって敷き紙を渡さない場合があります。この他、マックはデリバリー配達員に対しビニール袋を渡さない店舗もあります。
現状、基本的にマックデリバー案件で置き配指定の場合はビニール袋＋敷き紙がセット。ウーバーイーツからのマック注文では敷き紙無しが基本姿勢になっています。
雨の日や特殊なシチュエーションでは？
雨天の置き配、しかも玄関先が濡れている状態であり、そこに置き配すると確実に商品が濡れると分かる場合…これは判断に悩みます。
とくに難しいのが夏場の夜で、玄関前及び周辺に虫・ネズミがいる場合など。
濡れた地面や高温アスファルトの場合の対応
雨の日や夏場の高温アスファルトでは、紙を敷いても効果がほとんどなく、むしろ湿って破れたり、商品の底面にくっつくといった問題が発生します。
こうした環境では、商品の袋を吊り下げるなど、別の工夫が求められます。
そうとはいってもドアノブに引っ掛けると開けた時に商品が落下する可能性があるといった問題が発生します。
高級フードならどうすべき？
注文内容から高級商品と分かる場合が、敷き紙よりも「置き方を丁寧にする」ほうが評価される可能性が高まります。商品そのものに清潔感があることのほうが重要です。
玄関前にネズミやゴキブリがいる場合
置き配で難易度が高くなるのが夏場の夜です。
配達員が玄関前に到着すると、玄関前や半径3メートル以内にネズミやゴキブリを発見。ここで通常通りの置き配をするか、何としてでもドアノブ等に引っ掛けるか…判断に悩むところです。
最適解はありませんが、ひとつの対応としてお客様にメッセージを送ることで後に発生するトラブルを緩和できる可能性があります。
「玄関前にゴキブリがいるのですが置き配どうなされます？」
メッセージでこのような質問すると対面受け渡しになる場合がありますし、そのまま置いてくれとなる場合もあります。
ネズミの場合は人が近づくと逃げるので置き配できますが、メッセージでネズミが近くに居たことを伝えておくことで後のトラブル回避につながるでしょう。
ゴキブリを排除して欲しい
しかしメッセージや電話でお客様に質問するだけでは今おきている問題が解決しない場合もあるのが現実です。
玄関前にゴキブリが居る場合、それが対面渡しでも置き配でも、お客様が玄関を開けた時にゴキブリが室内に入ってくる可能性がある、なので結局はゴキブリを排除してくれないとどうにもならない…といった要望がお客様からあった場合です。
このような要望は、配達員としての仕事の範囲を超えているものであり対応すべきではないのが正解…なのですが、お客様の言い分も分かります。
しかしゴキジェットスプレー等を装備している配達員などいないはずなので、やるのであれば踏みつぶすか蹴っ飛ばすのような対応しかありません。
ゴキブリが苦手な配達員・注文者の双方にとって、このようなシーンは非常に緊迫したものとなります。
お客様と電話しながら配達員が持っていたペットボトルの水をぶちまけ、ゴキブリを移動させ安全かと思える隙に即効でドアを開けてもらい手渡し…といった連携プレーで対応したことがあります。
敷き紙は置かないほうが良い
フードデリバリーで敷き紙が流行った背景には、敷き紙を使うことでチップ率が上がる可能性があるとの情報が出回った経緯があります。
その他に衛生面で…といった配達員側の配慮もありますが、結局のところはチップ狙いが配達員の本音でした。
メリットよりデメリットが大きい理由
配達員の負担（準備・コスト・管理）に対し、注文者に与えるプラス効果が少ない点がポイントです。むしろマイナスに作用するリスクを考えると、積極的に使う理由は見当たりません。
「チップ目当て」が逆効果になるケースも
「敷き紙を敷けばチップがもらえるかも」と考える人もいますが、それがかえって「自己満足」と見なされるケースもあります。注文者が求めているのは“配慮の方向性”と考えてほうが確実です。
まとめ：置き配時の気遣いは“紙”じゃない
置き配における気遣いは、敷き紙などの“形あるもの”ではなく、むしろ「置き方」や「連絡方法」に表れるものです。
注文メモに目を通し丁寧に置き、すぐに配達完了通知を送る――。
そういった基本的な気遣いこそが、配達の評価を上げ、チップにつながる本当の価値ある行動と考えるのが無難でありBAD評価避けにつながると考えて稼働するほうが良いでしょう。
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