Uber Eatsの新しい配達形態「Courier(クーリエ)」は、飲食物に限らず荷物を配達できるサービスとして注目を集めています。
しかし、配達できる物には厳格なルールがあり、「禁止品目」や「違法品目」に該当する荷物を扱うと、アカウント停止などのリスクもあります。
このページでは、Courierの概要から禁止品の詳細、そして安全に稼ぐためのポイントまでを解説します。
Uber Eats「Courier」とは?通常配達との違い
Courier配達の概要と特徴
「Courier」とは、Uber Driverアプリを通じて荷物(フード以外)を配達できる新機能です。Uber Eats同様にアプリから配達リクエストを受け、送り主から受け取った荷物を指定の場所に届けます。
対象となる荷物は、包装・密封され、重さ8kg以下・サイズ45cm×45cm×30cm以内のものに限られます。
Courier とは、配達パートナーが Uber Driver アプリを通じて荷物の配達依頼を受け付け、配達を行う機能です。これにより、配達パートナーは追加の収益機会を得ることができます。
Courier の配達依頼の受け付け方法は、Uber Eats の配達依頼の受け付け方法とほぼ同じです。配達パートナーは、Uber Driver アプリで荷物の配達依頼を受信し、依頼を承諾するか拒否するかを選択できます。
通常のUber Eats配達との違いを解説
通常のUber Eatsが“飲食デリバリー”であるのに対し、Courierは「物品デリバリー」、書類・日用品・雑貨などが中心になります。
依頼内容により単価が高めに設定されている場合があるとされ、収益アップを狙う配達パートナーが注目している新サービスです。
Courierが配達員の注目を集める理由とは?
・フードデリバリーのアイドルタイムに稼働の機会が増える可能性
・匂い移りや汁漏れリスクがない
といったメリットがあり、副業・本業問わず注目の配達形態となっています。
Courierで禁止されている品目一覧
法律で禁止されている違法品目
Courierでは、法律で禁止されている物品の配達は一切認められていません。
代表的な例として以下が挙げられます:
- 武器・爆発物
- 麻薬・薬物などの違法品
- 児童ポルノやアダルト関連物品
- 偽ブランド品・盗品
- 医薬品・医療機器・指定薬物
細かい内容が以下の通り
- タバコ、タバコ製品、加熱式タバコ製品または類似の物品
- アルコール濃度 60% 以上(60%を含む)の物品(消毒用アルコールなど)
- アルコール飲料
- 武器または爆発物
- 違法な物品(所持、譲渡、販売、運送することが違法となる物品)、明示の許可がない限り規制される物品、偽ブランド品(正規品と確証のないものを含む)、第三者の知的財産権を侵害する物品、盗品その他不正な経路で入手した物品、犯罪または違法行為に使用される可能性のある物品、児童ポルノおよびそれに類する物品その他のアダルト関連の物品
- 危険な素材/物品(可燃性、有毒、爆発性など)(日本におけるいずれかの法令において「危険物」に指定される可燃性の液体、物質、材料を含んだ塗料、接着剤を含む)
- 花火
- 人または動物(絶滅危惧種もしくはその一部、規制植物(有害な雑草、植物、種子など)を含む)
- 腐敗しやすい食料品または飲料(生肉、乳製品など)
- 現金、ギフト券、宝くじ券、硬貨、トラベラーズチェック、小切手、約束手形、株券その他あらゆる種類の有価証券、プラチナ、金もしくは銀(製品か否かを問わない)、宝石、その他の本質的価値の高い品目、または、貴石(すべての高価な鉱石、シリカ、もしくは自然状態か、精製されたか、製造されたか、整えられたか、処理されたかを問わず、それらから抽出された物質)
- 医薬品、医療機器などの品質、有効性および安全性の確保などに関する法律における医薬品
- 医薬品、医療機器などの品質、有効性および安全性の確保などに関する法律における指定薬物
- 医療廃棄物(注射器、使用済の包帯など)、血液または体液
- 販売または配送に許認可を要する物品のうち、Courier のユーザーが販売または配送の許認可を有していない全ての品目
- 信書その他再発行が困難な書類など(受験票、パスポート、車検証、その他チケット類)
- 合計 1 万円(税込)を超える物品を含む荷物
- 再生産できない原稿、原図、テープ、フィルム
- 安全面、衛生面に問題のある物品および他の荷物に損害を及ぼすおそれのある品目を含む荷物
Courierで禁止されている項目を見るだけでつっこみどころが満載と思う人が多いでしょう。
人または動物が禁止なのは当然として、昆虫の記載がないのはどうにも引っ掛かります。飼育している生物の餌を運ぶのはちょっと勘弁してほしいものがあります。
密封されている時点で目視による判別不能であることが基本であり、中が見えたとしても偽ブランドや盗品など分かるはずがありません。
そして極めつけが合計 1 万円(税込)を超える物品を含む荷物、おそらく物品の価値を示しているものではないように思いますが、それをどうやって見分けろというのか…
Courier利用者に向けて1万円未満だよ、ということなのでしょう。それが何かのトラブルが発生した場合に基準とされる補償上限なのでしょうか?
知らずに受け取ると危険な“グレーゾーン商品”
一見合法でも、トラブルを招く可能性のある“グレー商品”も注意が必要です。不安な場合は、アプリ上で「禁止品の疑い」でキャンセル申請しましょう。
そうとはいっても、Courierは包装され、密封され、配達に適した状態であることが基本となるため、配達員がどのような荷物かを目視で把握するのは困難であるとの声があります。
なぜ禁止されているのか?安全・法令・信頼性の観点から解説
安全性への配慮と事故防止
可燃物や腐敗しやすい物品を運ぶと、火災・衛生トラブルの危険があります。配達パートナー自身の安全を守るためにも、禁止品ルールは不可欠です。
配達パートナーの信用を守るための仕組み
禁止品の配達は、他の配達員の評価や信頼にも影響します。クリーンな配達環境を維持することが、結果的に自身の収益にも繋がります。
禁止品を受け取った・依頼された場合の対処法
受け取り前に確認すべきポイント
荷物を受け取る前に、必ず以下をチェックしましょう。
- サイズ・重量が規定内か
- 密封されているか
- 内容物に違和感がないか(匂い・液漏れなど)
不審な点があれば、その場で受け取りを拒否して問題ありませんとされていますが、この時点で対人トラブルが発生するリスク懸念があります。
禁止品が疑われる場合のアプリでの対応手順
アプリの「配車/配達サポート」→「禁止品の可能性」でキャンセル可能。
この際、自分の判断だけで配達を完了させないことが重要です。誤配や法令違反に繋がる可能性があるため、速やかにUberサポートへ連絡しましょう。
トラブルを未然に防ぐためのコツ
- 荷物の写真を受け取り時に撮影
- 送り主と内容物を軽く確認
- 不審な依頼は即キャンセル
安全を優先することで、自分のアカウントを守りましょう。
受け取った後の対応がヤバい
Courierで最もヤバいとされているのが、配達員が荷物を受け取った後のトラブル対応になります。
以下引用分を見るとそのヤバさが分かります。
既に荷物を受け取っており、手元に所持している場合
ご自身の安全を最優先に確保し、荷物の開封はお控えください。 以下の表を参照し、該当するカテゴリーに応じて推奨されている対応を行っていただきますようお願いいたします。
カテゴリー 1 (リスクが低い)
配達のキャンセルはせず、サポートまでご連絡いただき、必要な案内をお受けください(「配車/ 配達サポート」 > 「サポートにチャットで問い合わせる」 > 問題を報告)。
カテゴリー 2 (リスクが高い)
- 警察または最寄りの関係機関にただちに連絡し、指示を仰ぎますアプリの「緊急サービスサポート」機能を利用する、または直接 110 番に電話をかけます。
- 警察や関係機関から荷物の提出を求められた場合、サポートに連絡します(「配車/ 配達サポート」 > 「サポートにチャットで問い合わせる」 > 問題を報告)。また、警察官や関係機関の担当者に対して、「Uber アプリを使用して Courier の配達を実施していた」ことを説明します。
a. その荷物を提出する理由を説明し、提出を証明する書類(例:領置届、押収品目録交付書)の発行を警察・関係機関に依頼します。
b. さらに荷物を提出した部署の連絡先情報を記録しておくことをお勧めします。可能であれば、荷物を引き渡した警察官、関係機関の担当者、窓口担当者などの名前、および提出に関連する番号を控えておくこともお勧めします。
カテゴリー2リスクが高い場合のケースでは警察に連絡して指示を仰ぐ…「Uber アプリを使用して Courier の配達を実施していた」ことを説明して無罪放免になるとして、その対応をしている間の配達員に調整金がつくのでしょうか?
警察対応に3時間かかった場合に無報酬であれば、配達員の運が悪かったでは済まされないクレームになること間違いなしです。
Courierで稼ぐための安全・効率的な運用術
安全運転とリスク管理の基本
荷物配達は飲食よりもサイズが大きい場合があり、かつ重い場合もあります。破損リスクを減らすため、荷台やバッグの固定を工夫しましょう。
配達依頼の見極め方
報酬額だけでなく、距離・エリア・荷物サイズを総合的に判断するのがポイント。
丁寧な対応・迅速な配達・写真報告などを徹底すれば、送り主からの評価が上がる可能性があります。
禁止品目を理解して、安全にCourierで稼ごう
Courierは、Uber Eats配達パートナーにとって新たな収益チャンスです。しかし、禁止品や違法品を扱ってしまうと、一瞬で信頼を失うリスクがあります。
配達前にルールを理解し、安全と法令遵守を徹底することで、安定した収益と信頼を築くことができる可能性があるウーバーの新しい取り組みになっています。
禁止品を「運ばない・受け取らない・疑わしい場合は相談する」。この3原則を守り、クリーンで効率的なデリバリーライフを送りましょう。

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